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かわらばんアーカイブ(vol.265)

丹生寺坂農園の4代目です。

今回は、長女が執筆した「かわらばん Vol.265」をご紹介します。

かわらばん vol.265

執筆:長女
いつもご利用ありがとうございます。長女です。

うちの両親は、おしどり夫婦風です。なぜ「風」なのかといえば会えばしょっちゅう喧嘩腰で会話をしているからです。そして、全く息が合いません。趣味も好みも合いません。なので、先日、なぜ結婚に至ったのかを聞いてみました。

そもそもの出会いは、青年団の活動だったそうです。住んでいた地域は違うものの、当時の父は、青年団の幹部として活動していたそうで、福井県全体での活動を通して母と出会ったそうです。父に対する母の第一印象は、「嫌なやつ」。もう二度と会うものかと思ったそうです。結局その後も何度か顔を合わせる中で、多くの人たちが、母に、「やっさん(父のニックネーム)が母に好意を抱いている」としつこいほどに言われたそうです。

娘の私としては、父がどうやって母を口説いたのか知りたいのです。しかし、いくら聞いても全く分からず。父が読んでいた漫画を母が一緒に読み始め、母が「貸して」と頼んだら、父は「だめ」と答えたとか、喫茶店で父が二時間ちかく延々と話つづけ、最終的に母が「結婚してほしいんか?」と聞くと、父が「うん」と答えたとか、母の実家に父が挨拶に来たものの、とうとう最後まで「結婚させてください」の言葉は無く、母の両親が「あいつは何しに来たんや?」と言っただとか、何がどうなったら付き合うことになって結婚に至ったのかまるで分からないのです。

しつこく問い詰めると、母いわく、父の周りにいた人たちが素晴らしい人たちだったことが決め手だったとか。父が母にベタ惚れだったことは想像がつくので、周りの人の助けによってお付き合い&結婚に漕ぎつけたのでしょう。母はボランティア精神に溢れていたということかしら…?

ということで、今日もおしどり夫婦風な両親です。